
石川県金沢市の衰退もヤバいけど、宮城県仙台市の中心市街地の衰退もヤバい。
新幹線やJR在来線の利用者は増え続けている、地下鉄もある、仙台空港アクセス鉄道もある・・・というJR以外の軌道系交通がない新潟市からしたら羨ましい要素がたくさんある宮城県仙台市ですが、仙台市の中心市街地にある家電量販店「ヤマダデンキ LABI仙台」が今年2025年のしかも来月7月13日に閉店することが決まったそうです。
新潟の街づくりの参考になると思うのでこれについて思ったことを書こうと思います。
ヤマダ電機LABI仙台はJR仙台駅西口を出て徒歩3分くらいのところにある都市型家電量販店です。
たしか地下鉄仙台駅の出入口もあるので、地下鉄の駅からは直結しています。
JR仙台駅からは仙台市民ご自慢のペデストリアンデッキにも直結しているのでアクセスは超便利です。
(でも仙台市の衰退ぶりを見てると、新潟駅のペデストリアンデッキは規模を縮小して良かったなと思いました。ペデストリアンデッキそのものには実は良い効果はあまりないのでは?と思いました。)
6月4日に出た報道によると、来月7月13日に閉店するとのことなので、あまりにも突然で、しかも閉店が1ヶ月後であることについてはビックリしました。
ただ、これまでにこのブログの記事でも書きましたが、土曜日の日中ですら店内はどの階もガラガラで、お客さんよりも店員さんのほうが多いという状況でした。

しかも2年前の2023年6月2日に仙台駅東口にヨドバシカメラが拡大オープンし、さらに仙台市の副都心と言われている長町駅の近くには日本最大級と言われるヤマダ電機が出店していてこっちの方に力を入れている感じがすることも考えると、まぁ、そのうち閉店するだろうなと思っていました。
このLABI仙台が閉店すれば仙台市中心市街地の純粋な家電量販店はヨドバシカメラ1つだけになります。


ちなみに新潟市の中心市街地にはヨドバシカメラとビックカメラの2店舗あります。
しかも最近は新潟駅の商業施設が拡大した影響で以前よりもどちらもお客さんが増えてます。




さらに郊外型ではありますが、新潟駅半径2km圏内には「ケーズデンキ笹口店」と「コジマ×ビックカメラ新潟店」もあり、さらに「ドン・キホーテ新潟駅南店」にも家電製品が販売していますし、万代シテイにはApple製品を専門に販売する「Csmart」というお店もあります。
新潟市は複数の家電量販店がバチバチに競合しているのです。
規模だけで比較すれば仙台市のヨドバシカメラは新潟市のヨドバシカメラとビックカメラを合わせてもまだ及ばないくらい規模が大きいと思います。
しかし、新潟市のように至近距離に異なる会社の家電量販店が2つあるというのは商品の取り扱いや値段、サービスなども違うので選択肢が多くなるというメリットがあります。
しかも中心市街地や鉄道駅周辺に都市型家電量販店が2つ以上あるというのは都会でよく見られる光景ですから、自慢もできます(笑)
これらのことから、家電量販店については新潟市のほうが仙台市よりも勝ってるのではないかと思います。
仙台市は以前のこの記事でも書きましたが家電量販店だけでなく、中心市街地が全体的に衰退しています。

例えば今年2025年2月28日に閉店した「イオン仙台店」が入居していた読売仙台ビル・新伝馬町中央通りビルは再開発されることが決まり、今解体工事が進められているそうですが、再開発ビルの計画内容を見てみると残念な内容でした。

報道で出ているイメージ図を見てみると、10階以上のビルになるものの、商業フロアは低層階、それよりも上のフロアにはオフィスとホテルを入れる計画ですが、商業フロアが旧ビルと比べて大幅に縮小しています。
1階の東側にはイベントを開催できる広場も作るそうです。
これはつまり、新潟市でいう古町ルフルのようなものを作ろうとしているということです。


まぁ、イオン仙台店が営業していたころに中に入ってみましたが、地上8階、地下2階のうち、1階、地下1階、地下2階は人が多かったのですが、それ以外の階はどこもガラガラでしたから、そうなるだろうなと思っていました。

さらに昨年2024年3月1日に「建物の老朽化に伴う調査のため」という理由で長期休業に入った「仙台フォーラス」ですが、休業に入ってからこの記事を書いている時点で1年3ヶ月経過しています。
老朽化の調査が理由の休業なのであればせいぜい数ヶ月〜半年くらいで終わると思うのですが、その後どうするのかという具体的なことについてはまだ分かりません。


仙台駅西口駅前の旧さくら野百貨店跡地の再開発についても今でも具体的な情報が全く出ていないまま巨大廃墟が放置され続けていますし、その近くのEDEN跡地も一応何かやっているようですが、具体的にどうするかというのは分かりません。

それ以外のビルや商店街も以前行ったときよりも空きテナントが増えているようです。

ところで、北陸新幹線金沢延伸開業10周年関連で「金沢市の衰退が止まらない・・・!」の動画を作っているときに、公共交通の10周年といえば仙台市の地下鉄東西線も今年2025年12月に開業10周年だなと思いました。
新しい地下鉄の路線が開業したのに仙台市の中心市街地が衰退してるのってヤバくないか?と思い、新潟の街づくりの参考にもなると思ったので、実は今月6月のどこかの日に仙台市の中心市街地の様子をまた見に行こうと思っていたところです。
今回ちょうど良いタイミングでLABI仙台が閉店するという面白い情報もゲットできたのでさらにやる気が出てきました。
新潟市も他人事ではないと思います。鳥屋野潟南部にコストコが出店するという話も出ています。
新潟市の中心市街地も仙台市や金沢市のようにはなってほしくないので、新潟市の市長にも文句を言おうと思っています。