
長野県第2の都市である松本市では、なんと2025年1月〜3月のたった3ヶ月の間に中心市街地と郊外含めて大きい商業施設が3つも閉店するとのことです。
アリオ、フォーラス、イオンという大きい商業施設が1年間で3つも閉店あるいは休業したという仙台市も衝撃的だと思いましたが、それよりも人口および都市規模が小さいとは言え、たった3ヶ月の間に大きい商業施設が3つもなくなるのはかなり衝撃的です。
そのうち、中心市街地に立地するパルコと百貨店の2店舗については近くにできたイオンモールが原因だと言われています。
すごく気になったので、2024年12月9日(月)に松本市の中心市街地を歩いて見てまわりました。

まず最初に松本駅の駅ビル「MIDORI 松本」を見てみましょう。



松本駅に直結する駅ビルですが、ガラガラで、しかも2階、3階、4階は空きテナントが多いです。
鉄道会社なのに駅ビル運営に力を入れすぎているJR東日本の駅ビルですらこんなことが起こるんだなぁと思いました。
JR東日本の駅ビルはいろいろ見て回ってますが、これだけ空きテナントが多くてガラガラなのはここだけなんじゃないかなと思います。

次に松本駅前にある商業ビル「アルピコプラザ」へ行ってみます。

ここは1階にバスターミナルが併設されています。
新潟市でいう万代シテイバスセンタービルのような感じです。


こちらは4階がすべて空きテナントとなっており、そこだけシャッターが閉まっていて中に入れなくなっていますが、それ以外のフロアは埋まっています。
しかし、店内はどのフロアもガラガラでした。

次に「井上百貨店」に行きました。
この井上百貨店の閉店は2025年3月末ですが、3ヶ月以上前から閉店セールをやっていました。
店内の写真は撮影できなかったのですが、店内を見てみるとガラガラでした。

次に「松本パルコ」に行きました。

パルコといえばファッションビルというイメージが強いですが、アニメイトやヴィレッジヴァンガード、楽器店などのファッション店以外のお店も出店していました。
全国チェーン店が多数出店しており魅力的に感じられる商業ビルですが、


店内はどのフロアもガラガラでした。
なお、この松本パルコはこの記事を書いている2025年2月28日に閉店します。
しかし、最近出た報道では、閉店後の跡地に商業施設と公共施設の複合ビルとしてリニューアルするとのことです。

中心市街地は平日ということもあったためか、どの商業ビルもガラガラでした。
最後に問題の「イオンモール松本」へ行ってみました。
このイオンモール松本は松本駅から歩いて20分のところにあります。
公共交通で行く場合はバスしかありません。
距離的にも交通手段的にも、新潟市でいう古町・本町と同じです。




中心市街地の商業ビルはガラガラだったのに、松本駅からは離れているのに、このイオンモール松本は人が多かったです。
単に平日だから中心市街地の商業ビルがガラガラだったのだろうと思っていたのですが、そういうわけではなかったようです。
やはり中心市街地の商業ビルはこのイオンモール松本に客を奪われているということが確認できました。

あまりにも悲惨な状況だと思ったので、そんな松本市を応援したいと思い、松本駅の駅ビルでお土産を買いました。

2025年1月〜3月のたった3ヶ月の間に中心市街地と郊外含めて大きい商業施設が3つも閉店するというだけでもかなり衝撃的でしたが、それら以外の松本駅の駅ビルや駅前の商業ビルもガラガラだったり空きテナントが多かったりと苦戦している様子が伺えました。
そして新潟市の古町のように、鉄道駅から離れた場所にあるイオンモールが賑わっているという様子も確認できました。
このことからわかるのは、商業施設が賑わうのは、駅から近い場所にあるか遠い場所にあるかは関係なく、その商業施設に集客力や魅力があるかどうかで決まるということです。
ちなみに、今日閉店する松本パルコは普段はガラガラだったところ、閉店するからという理由でたくさんの人が集まっているに違いありません。
松本市民はそういうことが起こらないようにイオンモールばかり行くのではなく駅前にある商業ビルにも買い物に行ってあげてください。