2024年11月9日〜11日の期間中、JR西日本の企画きっぷ「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」を使って北陸新幹線乗り放題をしていました。
そのついでに、前回の記事や前々回の記事の最後に書きましたが、金沢市の中心市街地の様子をじっくり見てきました。
行った日は2024年11月11日（日）、時間は10時〜12時30分です。





まず、「WESTERポイント北陸新幹線フリーパス」とは2024年10月〜12月の期間中の北陸デスティネーションキャンペーン開催にあわせてJR西日本が販売している企画きっぷです。
WESTERポイント300ポイント＋9000円あるいはWESTERポイント3000ポイントで３日間、北陸新幹線糸魚川〜敦賀間の自由席が乗り放題になり、指定席は６回まで取ることができるという超お得なきっぷです。


このフリーきっぷを使ってこれまでに何回か北陸３県を見て回っていたのですが、その中でも特に金沢市の中心部が平日・休日問わずどこも外国人だらけで、新幹線敦賀延伸前よりも大幅に増えているような感じがしました。
特にこの日の僕が新幹線で金沢駅に到着した時のホーム上にいた人は８割以上が外国人でした。
もう日本人は駅員さんだけなんじゃないか？と思うくらいでした。
これだけ外国人がたくさん乗車するのに北陸新幹線の東京行きの定期便（はくたか、かがやき）の本数は上越新幹線の東京行きの定期便（とき）と同じ本数というのは驚きますね。
北陸新幹線の利用者数は外国人観光客が利用しているおかげでようやく上越新幹線の利用者数を超えているようなものなのではないでしょうか。


さて最初は金沢駅構内および金沢駅の商業施設「金沢百番街」です。
ここはいつも通りたくさんの人で賑わっていましたし、やっぱり特に外国人が多かったです。


金沢駅兼六園口駅前です。
駅前にもたくさんの人がいます。



繁華街へ行く前に金沢駅前にある商業ビル「金沢フォーラス」の中を見てみました。
金沢駅構内ほどの賑わいはなく、人がちらほらいる程度でした。


このビルの最上階から駅前を撮影してみました。
駅前の広大な空き地は高いところから見るとこのような感じで、とにかく敷地が広大だということがわかります。



次に繁華街方面へ行こうと思います。
前々回の記事と同じくバスに乗って行こうと思ったのですが、繁華街方面へ行くバス停には多くの人が並んでいました。
これではバスに乗れなさそうなので、今回は歩いて行くことにしました。
まぁ、じっくりみて回るのにはちょうど良いでしょう。
オーバーツーリズムって怖いですね。


まずは比較のために、近江町市場に行ってみました。


観光客向けということもあり、すごく多くの人で賑わっていました。


このすぐ向かいには「金沢エムザ」という百貨店があります。
元々は愛知県の大手私鉄である名古屋鉄道の傘下で「めいてつ・エムザ」という名前でしたが、売上が減少傾向にあることや、親会社の中期経営計画や新型コロナウイルスの影響などにより、2021年3月31日に茨城県の会社に譲渡されたという経緯があります。
別の会社に譲渡されたことにより何か良いことはあったのでしょうか？店内を見て状況を確認してみたいと思います。




店内は食品売り場がある地下１階以外はどの階もガラガラでした。
なぜエスカレーターから写真撮影しているのかというと、何階かがわかりやすいですし、エスカレーターに人が全然乗っていないので写真撮影がしやすいからです。
ちなみに、新潟市の中心市街地の商業ビルのエスカレーターでは常にたくさんの人が乗っているのでこんなことはできないです。



そして上の写真は６階と７階です。
６階の全エリアと７階のほとんどのエリアはこのようなキッズスペースになっているのですが、ガラガラでした。
多分テナントが全然埋まらないからこのようなことをしているのだと思いますが、それにしても２フロアもキッズスペースはいらんだろw と思いました。
埋まらないし、ガラガラならいっそのこと閉鎖したほうが良いのでは？と思います。


フロアガイドはこんな感じになってます。


外の歩道や近江町市場はすごくたくさんの人で賑わっているのに、それとは打って変わってこのビル内はガラガラでした。
他の会社に譲渡されたものの、業績はあまり良くなっていないように見えました。



次に行ったのは「香林坊アトリオ」です。
かつて新潟市にもあった百貨店の「大和」がキーテナントとなっている商業ビルです。


吹き抜け部分があったのでまずはここから全体を見てみることにします。
どの階もガラガラでしたw




同じようにエスカレーターから各階を見てみましょう。
どの階もガラガラでしたw


フロアガイドはこうなっています。



次は「香林坊東急スクエア」です。
ここは前々回にも行った場所で、その時はどの階もガラガラでしたが、今回はどうでしょうか？




やはりどの階もガラガラでしたw


次に「片町きらら」です。
ここも前々回にも行った場所で、その時はどの階もガラガラでしたが、今回はどうでしょうか？




やっぱりどの階もガラガラでしたw


最後に「竪町ストリート」です。


外はそこそこ人通りがありますが、各店舗の中を見てみるとどの店舗もガラガラでしたw


この商店街にはアニメイトやらしんばんなどが出店している「ベルセル」という商業ビルがあり、この中にも入ってみましたが、ガラガラでしたw


あと繁華街を歩いていて気づいたのが、空きテナントのあるオフィスビルが多いことです。
それもそのはず、金沢市のオフィス空室率は最新の情報によると13.9%だそうです。
適正な空室率は5％以下と言われているので、金沢市は異常と言えるほど空室率が高いということになります。




日曜日の昼間ということもあり、金沢駅構内、金沢駅前、繁華街の歩道、観光地については多くの人で賑わっていました。
それは良いことだと思うんですが、しかし、今回紹介した地元客向けの商業ビル内については日曜日の昼間であるのにも関わらず、どこもガラガラでしたw
これは金沢市の中心市街地には県外観光客と外国人観光客しかおらず、地元客がかなり少ない、
つまり、金沢市の中心市街地は地元客が消滅し、県外観光客と外国人観光客に占領されているということになります。
地元客はどこへ行っているのかというと、石川県内に３つもあるイオンモールやコストコ、ドン・キホーテ、アピタ、アル・プラザなどの郊外の大規模商業施設に自家用車を使って遊びに行っているのでしょう。


北陸新幹線金沢延伸開業時はマスコミに「金沢のひとり勝ち」と言われ絶好調のように見えていましたが、９年半が経過した今、北陸新幹線は（それがきっかけで出店してきた郊外型の大規模商業施設の影響で）金沢市の中心市街地から地元客を消滅させ、県外観光客と外国人観光客に占領させてしまうという良くない効果があらわれてしまったようです。
しかもオフィス空室率が異常なほど高いという・・・。



あまりにも大変なことになっているなと思ったので、いろいろなところで石川県のおみやげを買って応援することにしました。


10月にはJR七尾線・のと鉄道に乗車して能登地方の穴水町にも行きました。