新潟市とは違って人口が増え続けていて新幹線やJR在来線の利用者数も増え続けていて空港アクセス鉄道や地下鉄まであるという宮城県仙台市。
JR以外の軌道系交通がない新潟市からしたらうらやましい要素がたくさんあるわけですから中心市街地の衰退とは無縁だと思われる仙台市ですが、最近出た報道によると中心市街地にある「イオン仙台店」が来年2025年2月末に閉店するそうです。
イオンと言っても郊外にあるようなやつではなく、地下2階、地上8階の高層ビルに出店しています。
JR仙石線あおば通駅のすぐ近くにあるので仙台駅にも近いです。
こんなに大きいものが一気になくなるわけですから、中心市街地にかなり大きなダメージになるのではないでしょうか。
しかも閉店の発表と同時に後継店舗が出店するとか、建物自体を建て替えるとか、そういった発表が全くないようです。
新潟市の場合はイトーヨーカドー丸大新潟店が閉店するという発表があったと同時に跡地に後継店舗が出店するという発表がありましたし、旧新潟三越も閉店するという発表後すぐに再開発するという発表がありましたから、そういうのがないということは、仙台の場合はヤバいんじゃないかな?と思います。
イオンと言えば、来年2025年秋にはここから少し離れたところに「イオンモール仙台雨宮」がオープンするそうです。
地図を見ると、地下鉄北四番丁駅やJR北仙台駅に近く、ここも仙台市の中心市街地ではあると思うんですが、以前このあたりにも行ったことがあるんですが、新潟市でいう東中通りに似た感じの場所で、既存の商店街からは離れたところになってしまいます。
イメージパースを見ても郊外にあるような感じのイオンモールで、かなり規模が大きいので、これだとここにたくさんの人が流れてしまい、中心市街地の中で人の流れが分散してしまうのではないかと考えています。
また、これ以前にも仙台市の中心市街地ではいろいろな商業施設が相次いで撤退しています。
・2024年4月30日に老舗書店の「金港堂書店」が閉店。
・2024年3月1日に「仙台フォーラス」が長期休業(建物の老朽化に伴う調査を理由とする休業で営業再開時期は未定。7ヶ月以上経過した今でも休業中で、調査に7ヶ月もかかるのはおかしいので、実質閉店という感じ)
・2024年1月に「EDEN」が閉店(閉店後は更地になり、跡地再開発の予定は今のところない)
・2022年11月1日以降「ヤマダ電機LABI」が入居するビルの1階全体が空きテナント状態(上層階ではなく1階が全部空きテナントというのは見たことも聞いたこともない異様な状態)
・2021年7月18日にジュンク堂書店仙台TR店が閉店(ジュンク堂書店は中心市街地に3店舗あったが、この店舗の閉店によりジュンク堂書店は仙台市から全て撤退)
・2019年1月25日に「アップルストア仙台一番町店」が閉店(Apple製品を販売する「Csmart」は近隣自治体のイオンモールにある)
・2017年2月に「さくら野百貨店」が閉店(閉店から7年半以上が経過、2020年に再開発計画が出ており、2024年に着工予定だったが、2024年になった今でも旧ビルの解体工事すら始まっていない)
などなどです。
それから、中心市街地ではありませんが、仙台市泉区の地下鉄泉中央駅の前にある「アリオ仙台泉」も2024年1月31日に閉店し、後継店舗の出店や再開発などは決まっておらず空きビルのままです。
来月11月に仙台に行く予定があります。
新潟市の街づくりの参考にもなると思うので、その時にこのイオン仙台店も含めて今の仙台市の中心市街地の状況を実際に自分の目で見てみたいと考えています。
商業ビルや商店街にどれくらい人が歩いているのかとか、閉店しているお店はいくつあるのかとか、そういうのを確認しに行きたいです。
時間があれば中心市街地だけでなく郊外の状況もじっくり見てみたいと考えています。
以前にもこのブログで書きましたが、仙台市の郊外や近隣自治体には三井アウトレットパーク仙台港、イケア仙台、ザ・モール仙台長町、ララガーデン長町、コストコ富谷倉庫店、イオンモール富谷、イオンモール名取、イオンモール新利府など郊外型の大規模商業施設が多く出店しており、それらの商業施設に多くの人が流れてしまっていると考えられます。
なので、人口が増えていても、仙台駅の新幹線や在来線の利用者数が増えていても、地下鉄があっても、中心市街地の大規模商業施設の撤退が相次いでいるのでは?と考えています。
なので新潟市および新潟県内にはコストコは出店させてはいけません。
今後もしつこく新潟市長や行政に対して反対運動をしていきます。