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2024年07月24日

【動画あり】新潟のマスコミや一部の市議会議員が大騒ぎwww していたバス運賃値上げから1年近くが経過し、さらに運転士不足や残業規制の影響で減便も行われたけど、利用者数がどうなったか比較してみたら衝撃の結果が!!

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昨年2023年は燃料費の高騰などの影響で全国的に多くのバス会社が運賃の値上げをしていました。
新潟市のバス交通を担っている新潟交通もその例に漏れず、2023年9月1日から新潟市内のバスの運賃の値上げをしました。
あれから、あと1ヶ月半で1年が経過しようとしています。

果たして、運賃を値上げしてからバスの利用者数はどのようになっているのでしょうか?
この記事では運賃値上げ前と値上げ後でバスの利用者数がどのように変わったのかを新潟交通が出しているデータをもとに調べてみたいと思います。



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どのように値上げがされたかについては上の画像のようになっています。
ちなみに、同時期に全国的に多くのバス会社が運賃の値上げをしていたのですが、値上げ幅は10円〜30円のところが多かったため、新潟交通は値上げ幅、値上げ後の運賃ともに高いほうになると思われます。


運賃値上げ前に起こった出来事についておさらいしてみましょう。

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この運賃値上げについてはマスコミ、一部の新潟市議会議員、そして消費生活審議会や新潟大学の教授が大騒ぎしていたのが強く印象に残っています。
まず一部の市議会議員は発言の内容から全国的に多くのバス会社が運賃値上げをしていることを全く知らないかのような印象でした。
その上、特別委員会を作って新潟交通の幹部を呼び出してまで運賃値上げについて上から目線で説明させていました。
世間知らずで勉強不足であるのにもかかわらず、すごく上から目線でモノを言っていた様子はムカつきましたね。

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消費生活審議会では新潟大学法学部の教授もメンバーに入っていました。
その時の記事はまだ残っていたのでそれを読んでみると、「需要が下がれば、値段が下がる。需要があれば値段が上がる。それを逆に行くと使わない人はまた使わない、また使わない。どんどん使う人が少なくなってしまう」とのことです。
果たしてそうなのでしょうか?
「需要が下がれば、値段が下がる。需要があれば値段が上がる」というのはホテルの宿泊代ではよくありますが、公共交通の運賃の場合だと当てはまらないのでは?と思います。

運賃値上げや運転士不足による減便については全国的にどのメディアも大騒ぎしていましたが、これほど大騒ぎしていたのは新潟市だけだったのではないかと思います。
そこまで大騒ぎしなくても・・・。と思っていました。

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ちなみに僕は運賃を値上げしても、利用者数は減ることはなく、むしろ増えると思っていました。
Xでも上のキャプチャのようにポストをしています。


また、運転士不足やいわゆる「2024年問題」と言われる残業規制が厳しくなった影響で2024年3月31日から減便も行われています。

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さて、新潟交通が出しているデータのどれを使うのかというと、このWebページの「バス停別ICカード乗降件数(上位100か所) ※2018年4月分から」というデータです。
そのうち、値上げ後の期間である2023年9月〜2024年4月とその前年の2022年9月〜2023年4月で比較してみることにします。
上位の100箇所分だけですが、それだけでも全体的に増加したか減少したかの検証としては十分だと思います。

果たして、2023年9月1日に運賃値上げ、2024年3月31日にバスの減便も行われましたが、利用者数はどのようになったのでしょうか。

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2022年9月は214万5498人、2023年9月は232万5399人で、17万9901人増加しています。

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2022年10月は228万1502人、2023年10月は239万1820人で、11万300人増加しています。

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2022年11月は221万4340人、2023年11月は230万8820人で、9万4480人増加しています。

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2022年12月は230万3896人、2023年12月は236万3878人で、5万9982人増加しています。

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2023年1月は211万9976人、2023年11月は216万7794人で、4万7818人増加しています。

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2023年2月は218万3407人、2024年2月は210万5534人で、7万7873人減少しています。

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2023年3月は226万2380人、2024年3月は224万5900人で、1万6480人減少しています。

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2023年4月は230万6812人、2024年4月は240万1509人で、9万4697人増加しています。

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2022年9月〜2023年4月の上位100ヶ所のバス停の利用者数の合計は1781万7811人、
2023年9月〜2024年4月の上位100ヶ所のバス停の利用者数の合計は1831万654人で、
49万2843人増加しています。
2月と3月以外は前年に比べて増加しており、全体的にみても前年に比べて増加していることがわかります。

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僕が値上げ前にXでポストしていた予想があっていたということになります。

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なぜ増加したのか考えてみます。
値上げ後にもXでこのようなポストをしましたが、ほぼこれが理由です。
通勤利用の人はほとんどの人が会社から交通費を支給されてるので値上げしたところで自己負担はゼロの人が多いはずです。
通学についても基本的には親御さんから出してもらえるはずです。
高齢者は「シニア半わり」や「おでかけ65・おでかけ70」といった運賃が安くなるお得な制度や定期券があります。
子ども向けに土休日や夏休みに運賃が50円になる制度もあります。

それから、外出する機会が増加し、県外からもビジネス客・観光客が増加していたので、それにともなってバスの利用も増加していたからだと思います。


そして、2024年4月は3月31日に減便をしたのにもかかわらず、前年よりも増加しています。
これはやはり新潟駅の商業施設が2024年3月27日に一部、2024年4月25日に大部分がグランドオープンしたことやゴールデンウィークの前半が含まれていたことが大きな要因でしょう。
実際に2024年4月の新潟駅バス停の乗降者数は2023年4月よりも86900人増加しています。


運賃が値上げしても、減便しても前期比で増加しているのはとても良かったと思います。
これなら2024年5月以降も増加していると思います。
この調子で運転士不足解消、バスの本数増加をしていき、バスの利便性を向上していってほしいと思います。
posted by 八七 at 12:56 | Comment(0) | TrackBack(0) | NIIGATA CITY BUS・バス関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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