
外資系の倉庫型商業施設である「コストコ」。
僕はコストコ出店反対派です。
テレビや新聞などマスコミはなぜかこのコストコのことを気持ち悪いくらい好印象な報道しかしていません。
コストコのような郊外型の大規模な商業施設はメリットだけでなくデメリットも必ずあるわけですから、マスコミならメリットだけでなくデメリットも報道するのが普通です。
なんかそういう報道はしないようにと圧力でもかかっているのでしょうか?
コストコは実際にはマスコミの気持ち悪いくらい好印象な報道とは真逆で、出店してきても良いことは全く起こりません。
その理由についてまとめてみました。
<更新履歴>
2025年5月3日 「超朗報!新潟市民オンブズマンが鳥屋野潟南部のコストコ出店に反対意見を出す!これは面白い展開!」の動画を追加
2025年4月10日 動画を追加
2025年2月19日 「Q ドン・キホーテのようなワクワク感とコストコのような大ボリューム高コスパ商品でどの県のどのお店も大混雑なロピアが新潟市に出店すればコストコなんかいらねぇwww 高い年会費を払ってまでコストコに行くのはバカw」 を追加
2025年1月27日 「P 都市を破壊して搾取するだけのコストコなんかよりも、「日本版コストコ」とも呼ばれ、地域貢献もしっかりやってくれている「ロピア」でたくさん買い物して応援しよう!」を追加
2024年11月16日 千葉県千葉市の事例を追加
2024年10月15日 宮城県仙台市の事例を追加
2024年9月28日 石川県金沢市の事例を追加
2024年9月18日 富山県高岡市の事例を追加
2024年8月24日 記事内容を大幅に書き直し
2022年11月9日 初投稿
@ 外資系の商業店舗なので売上の多くは海外へ流出する。
コストコは外資系の商業店舗です。
外資系ということは売上のほとんどは海外に持っていかれるということです。
集客力はすごくあるようですが、せっかくたくさんの人がコストコに来店してたくさん買い物をしたとしても、例えるならブラックホールのようにお金が海外に吸い込まれてしまうので、その分出店した地域にお金が回らなくなります。
よって経済効果はあるように見えてほとんどないと思ったほうが良いと思います。
A 売っているものをよく見てみると既存のお店で買えるものがほとんど。
販売しているものを調べてみると、どう見ても既存のお店で買える物ばかりです。
大容量のものを大量に購入できるというだけで、中身は既存のお店で買える物しかありません。
であれば、既存のお店で同じ物を大量に購入すれば良いというだけなのではないでしょうか?
B 売っているものは海外製品が多いのでなおさら日本国内にお金が回らない
コストコ自体が外資系というだけでなく、コストコで売っているものも海外製品が多いです。
海外製品を買ってしまうと当然ですがほとんど海外にお金が流出します。
海外製品をたくさん買っても日本国内にお金は回りません。
C 東京23区や政令指定都市などの大都市への出店は少ない。小規模都市への出店が圧倒的に多く、政令指定都市でも郊外に出店することが多い。
コストコが出店している自治体を調べてみました(2025年4月8日時点)。
東京23区
なし
政令指定都市
札幌市清田区、千葉市美浜区、川崎市川崎区、横浜市金沢区、名古屋市守山区、
浜松市中央区、神戸市垂水区、広島市南区、北九州市八幡西区
上記以外の都市
北海道石狩市、山形県上山市、宮城県富谷市、群馬県前橋市、群馬県邑楽郡明和町、
栃木県下都賀郡壬生町、茨城県ひたちなか市、茨城県つくば市、埼玉県三郷市、埼玉県入間市、
千葉県木更津市、千葉県印西市、東京都町田市、神奈川県座間市、山梨県南アルプス市、
富山県射水市、石川県野々市市、岐阜県羽島市、愛知県常滑市、滋賀県東近江市、
京都府八幡市、大阪府門真市、大阪府和泉市、兵庫県尼崎市、福岡県糟屋郡久山町、
福岡県小郡市、熊本県上益城郡御船町、沖縄県南城市
以上のように東京23区には1店舗も出店しておらず、政令指定都市でも9都市にしか出店していません。
政令指定都市に出店している場合でも郊外がほとんどです。
それ以外では小中規模都市28都市に出店しており、小規模都市に特に多く出店していることがわかります。
しかもこの中で県庁所在地都市は群馬県の県庁所在地がある前橋市のみで、それ以外はあまり聞いたことのない名前の都市が多いこともわかります。
新潟市は政令指定都市ですから、小規模都市にしか出店しないような商業施設が出店してきても嬉しくはないです。
D 郊外に立地しているので固定資産税などの税収が少ない。
コストコはイオンモールのように、広大な無料の駐車場を完備できることが前提で出店してくるので、出店する地域も広大な無料の駐車場を作ることができる郊外や小規模都市がほとんどです。
郊外や小規模都市というのは中心市街地や大規模都市に比べると地価がかなり低いため、固定資産税などの税収も少なくなってしまいます。
Aとひっくるめて考えると、コストコがそういうところに多く出店しているのは税負担がかなり少ないからであって、つまり、その地域の経済や財政のことなど一切考えておらず、自分たちが儲けることしか考えていません。
E 99%の人が自家用車で行くので周辺道路で大渋滞が発生する。
コストコは大容量の商品を大量購入することを前提とした商業店舗であることや無料の駐車場を完備した郊外に出店することから、ほとんどの人が自家用車で行きます。
バスなどの公共交通を使って行く人というのは1%ほどしかいないと思ってください。
そうなるとどうなるのかというと、周辺道路は大渋滞を起こし、最悪の場合、数km離れた場所でも渋滞の影響を受けます。
コストコには行かずに自家用車で近くを通過するだけの人にとっては大迷惑です。
バスも大幅な遅延を起こしてしまうので、普段バスを使って移動する僕にとっても大迷惑です。
騒音や排気ガスなどの問題にも頭を悩ませることになるため、周辺に住む住民にとっても大迷惑です。
F 大渋滞の影響により道路整備や維持にさらにお金がかかる。その負担は自治体。コストコは1銭も出さない。人口が減少し税収が厳しいことを考えると大変。
道路が渋滞することにより、新たに道路整備が必要になったり、修繕が必要になったりするなど、道路の維持費用がムダに増えていきます。
その維持費用の負担はほとんどが出店している自治体です。
昨今は景気が良いとは言えず、人口も減少しているため、税収を増やすのも厳しくなっていきます。
そんな中で費用が増えてしまうようなことは絶対に起こってはいけないのでは?と思います。
G 中心市街地にも悪影響があるし、郊外でも既存の商業店舗に悪影響がある。
郊外にイオンモールのような大規模な商業店舗が出店すると、中心市街地から客を奪われて衰退するというのはよくあります。
コストコもイオンモールと同じで広大な無料の駐車場を完備した郊外型大規模商業店舗なわけですから、そういうことは起こるでしょう。
ただ、コストコの場合は中心市街地だけでなく郊外でも悪影響を及ぼしそうな気がします。
なぜならコストコは食品以外のものも多く売っているからで、コストコだけでほぼ買い物が成り立ってしまうからです。
そうなれば既存のあらゆる商業店舗に客が来なくなってしまい、どんどん撤退していくのではないかと思います。
H 時給が高いことは良いことに見えるが、それが既存の商業店舗から人材を奪うことにつながる
コストコは非正規雇用でも時給が高いことが特徴です。
時給が高いのはすごく良いことじゃないかと思われる人も多いかもしれません。
普通に考えれば良いことだとは思いますが、それ以外の既存の商業店舗がどこも時給が低いという状況を考えると、必ずしも良いことであるとは言えません。
なぜなら時給の低いところから高いところへ人材が流れ、既存の商業店舗が人手不足になり、店舗運営が難しくなるからです。
だったら時給を上げれば良いじゃないかと思われる人もいるかもしれませんが、上げたくても上げることは難しい状況です。
I コストコ出店後、例えば、経済効果が何億円だったとか、中心市街地が多くの人で賑わうようになったとか、定住人口が増加したとか、税収が増えたとか、出店した都市やその周辺の都市で何か良いことが起こったというニュースを全く聞いたことがない。
コストコを出店する前の誘致をしようとしている段階では、周辺都市からも人を多く集めることができるほど集客力が大きいだとか、経済効果があるだとか、拠点性が向上するだとか、税収が増えるだとかを理由に誘致をしようとしている自治体が多いようです。
しかし、コストコ出店後に実際にそういう良い効果があったのかどうかの検証や報道などは全く聞いたことがないですし、調べても調べてもそういうのは出てきません。
もし良い効果があったのであれば、そういう資料やデータが出ているはずですが、それが全くないということは良い効果がなかったという可能性が高いです。
むしろ、コストコが出店している都市や周辺都市について調べてみると、コストコ出店後は毎日のように車の渋滞がひどいとか、中心市街地で商業ビルが次々に撤退し人出が減少し衰退しているとか、定住人口が減少しているだとか、マイナス面の出来事ばかり起きているところが多いです。
コストコに騙されてコストコを必死になって誘致した自治体は、コストコが出店したことによって良いことも悪いことも含めてどのような効果があったのかしっかり検証するべきなのではないでしょうか?
J コストコが出店したことにより中心市街地が衰退し財政難になった自治体がある 2024年9月18日追加
富山県高岡市では2015年に高岡市の郊外や近隣自治体にコストコを含む郊外型大規模商業施設が次から次へと出店したことにより、買い物客はそれらの商業施設へ流れていきました。
その結果、高岡市の中心市街地は衰退し続け、2017年11月には高岡市は財政難であること発覚し、今でもその状況は続いているようです。
それについて詳しくまとめた記事もあるのでそちらもご覧ください。
高岡市の衰退や財政難はコストコ以外のアウトレットやイオンモールの影響もあると思いますが、少なくともコストコが出店したことにより、地域の活性化ができているとは言えないと断定できます。
K コストコが出店したことが原因で中心市街地から地元客がいなくなっていくつかの商業ビルがガラガラになっている自治体がある 2024年9月28日追加
この記事にも書きましたが、石川県金沢市の中心市街地では、香林坊東急スクエア、片町きらら、クロスゲート金沢など、休日なのにガラガラな商業ビルがいくつかあります。
香林坊東急スクエアについてはガラガラで業績が悪化しているため、現在のビルの所有者である東急が他の会社に譲渡することが決まっているほどですし、かつてユニクロが出店していのですが、閉店しました。
それから、片町きららもガラガラで、かつてLoftが出店していたのですがこれも閉店しています。
なぜこれらの商業ビルがガラガラなのかというと、中心市街地を歩いている人の多くが県外観光客で、地元客が少なく、地元客向けのお店が多いこれらの商業ビルはそのニーズに合わない状態になっているからではないかと思われます。
地元客はどこへ行っているのかというと、近年金沢市の近隣都市ではコストコを含む郊外型大規模商業施設が次々に出店しており、地元客の多くは自家用車を使ってそれらの郊外型商業施設へ行っているのではないかと思っています。
詳しくは下記の記事もご覧ください。
・ガラガラ商業施設はまだまだあったw
・ここだけコロナ騒ぎの時代から時が止まってるwww
L 人口が増えていても、新幹線やJR在来線の利用者数が増えていても、空港アクセス鉄道や地下鉄があっても、近隣自治体に出店しているコストコ(を含む複数の郊外型大規模商業施設)のせいで中心市街地の商業施設が相次いで撤退している自治体がある 2024年10月15日追加
新潟市とは違って、人口が増え続けていて、仙台駅の新幹線やJR在来線の利用者数も増え続けていて、仙台空港アクセス線や地下鉄まであり、JR以外の軌道系交通がない新潟市からしたら、うらやましいものがたくさんあるわけですから、中心市街地の衰退とは無縁だと思われる仙台市ですが、仙台市の中心市街地ではいろいろな商業施設が相次いで撤退しています。
2025年2月末に「イオン仙台店」が閉店予定、2024年3月1日に「仙台フォーラス」が長期休業(と言っても営業再開時期が未定とのことなので実質閉店という感じ)、2024年1月に「EDEN」が閉店、2022年11月1日以降「ヤマダ電機LABI」が入居するビルの1階がもぬけの殻状態、2019年1月25日に「アップルストア仙台一番町店」が閉店、2017年2月に「さくら野百貨店」が閉店(閉店から7年半以上が経過、再開発計画があり2024年に着工予定だったが、2024年になった今でも旧ビルの解体工事すら始まっていない)などなどです。
仙台市の郊外や近隣自治体には、コストコ(宮城県富谷市)を含む郊外型の大規模商業施設(イオンモール、アウトレット、イケアなど)が多く出店しており、それらの商業施設に人が流れてしまっているのではないかと考えられます。
なので、人口が増えていても、仙台駅の新幹線や在来線の利用者数が増えていても、地下鉄があっても、中心市街地の大規模商業施設の撤退が相次いでいるのでは?と考えています。
詳しくは下記の記事もご覧ください。
・おいおい、本当にいったいどうしちゃったんだよ・・・w
M 人口が増えていても、鉄道の利用者数が増えていても、大手私鉄やモノレールがあっても、郊外や近隣自治体に出店しているコストコ(を含む複数の郊外型大規模商業施設)のせいで中心市街地が衰退している自治体がある 2024年11月16日追加
新潟市とは違って人口が増え続けていて、JR在来線の利用者数も増え続けていて、成田空港へのアクセス特急、大手私鉄、モノレールまであり、JR以外の軌道系交通がない新潟市からしたらうらやましい要素がたくさんあるわけですから中心市街地の衰退とは無縁だと思われる千葉県千葉市ですが、千葉市は新潟市と同じく百貨店が1つしかなく、しかも新潟市よりも先に1つになったそうです。
その上、中心市街地は歩行者が少なく、活気がありません。
その原因は、やはり幕張地区にあるコストコ幕張倉庫店を含む郊外型大規模商業施設が原因と思われます。
それらの規模はかなり大きく、大きすぎる郊外型商業施設が多すぎるため、買い物客の多くがそっちに流れていると思われます。
実際にそれらの商業施設に行ってみましたが、ガラガラの中心市街地とは打って変わって多くの人で賑わっているのが確認できました。
詳しくは下記の記事もご覧ください。
・あれ?歩いてる人、少ないぞ・・・w
N 唯一の良いことといえば、買い物が楽しいということだけ
ここまで悪い点ばかり挙げてきましたが、実は良い点もあります。
それが「買い物が楽しい」ということだけです。
たったそれだけです。
O 都市を破壊して搾取するだけのコストコなんかよりも、「日本版コストコ」とも呼ばれ、地域貢献もしっかりやってくれている「ロピア」でたくさん買い物して応援しよう! 2025年1月27日追加

首都圏を中心に出店しているスーパーマーケット「ロピア」は、近年全国的に出店を拡大しています。
新潟市にも今年2店舗オープン予定となっていおり、本町のイトーヨーカドー跡地にも出店し、古町・本町を盛り上げてくれます。
ロピアは郊外だけでなく中心市街地や鉄道駅の駅前にも多く出店しており、さらに地方都市で閉店したイトーヨーカドーを継承し、新たな商業施設を運営するなど、自社ことだけでなく地域貢献までしてくれています。
なお、ロピアを運営するOICグループは国内企業です。
しかも今のところ非上場企業なので海外の投資家にお金が流れにくいですし、海外の投資家にモノを言われることもほとんどありません。
一方コストコは土地代や税金の安い郊外ばかりに出店し、運営する企業は外資系企業で、売ってるものも海外製のものが多いため、売り上げのほとんどが海外に流れてしまいます。
さらに無駄に自動車の渋滞を発生させ、周辺環境を悪化させるだけで、何一つ良いことが起こりません。
また、マスコミを使って印象の良い報道だけをさせ、洗脳させていくというセコイことまでやっています。
地域の利益のことなんか一切考えておらず、自分の会社の利益のことしか考えていません。
こんなところには買い物になんか行きたくありません。
なので国内企業であり、また非上場企業であり、国内製品を中心に商品を販売し、さらに地域貢献までしてくれているロピアを応援していきたいと思います。
そのほうが国内にお金が回るので国民全員に利益があります。
新潟市にオープンしたら僕はたくさん買い物に行きます。
P ドン・キホーテのようなワクワク感とコストコのような大ボリューム高コスパ商品でどの県のどのお店も大混雑なロピアが新潟市に出店すればコストコなんかいらねぇwww 高い年会費を払ってまでコストコに行くのはバカw 2025年2月19日追加










新潟県外のロピアやCiiNA CiiNAに何店舗か行ってみましたが、ロピアは店内がドン・キホーテのようなワクワク感があり、商品はコストコのような大ボリューム高コスパ商品がたくさん売っています。
ロピアは今年新潟市にも出店してくるので、これがあればもうコストコなんか不要です。
コストコは高い年会費を払わないと店内に入れませんが、ロピアは無料で店内に入れます。
ロピアと同じような商品を売っているのに、高い年会費を払ってまでコストコに行くのはバカだと思います。
詳しくはこの記事もご覧ください。
ということで、コストコが出店しても良いことは全く起こらない理由についてまとめてみました。
コストコは周辺都市や県外からも客を集めることができるほど集客効果はあるようですが、外資系なので、たとえたくさんの人を集客できたとしても結局はブラックホールのように何もかもが吸い込まれて無くなっていくだけです。
それどころか交通渋滞が起こったり、道路整備や維持などに費用が大きくかかってしまったり、税収が少なかったりと悪いことしか起こりません。
マスコミはコストコについては気持ち悪いくらい好印象な報道しかやってませんが、この記事のように良い点だけでなく悪い点も報道するべきなのではないでしょうか?
新潟市は、いや、新潟県内全ての自治体は人口減少の抑制ができていないわけですから、なおさらこういうメリットのないものを出店させてはいけません。
そうではなく、中心市街地に魅力的なお店をたくさん誘致していくべきです。
そうすれば中心市街地はたくさんの人で賑わい、地域にお金が回り、税収もしっかり入り、多くの人は公共交通を利用して来るので交通渋滞も発生しません。
コストコへ行きたい人は今まで通り県外のコストコへ行けばよろしいかと思います。
「県外へ人やお金が流出してしまう」と思われるかもしれませんが、たとえ県外へお金が流出したとしてもコストコは外資系であるわけですから、その流出分は海外へ流出してしまうので。