
2022年9月22日から25日にかけて僕の地元である富山県の実家に帰省したんですが、そのついでに石川県金沢市にも行きました。
金沢駅前にある5年半も前から放置されている広大な更地を見に行こうと思ったからです。

金沢は3連休の初日の9月23日に行ったのでたくさんの観光客で賑わってました。
ちなみに、ほとんどの人は金沢駅前にあるドームとか鼓門とかを写真撮影して「金沢にやって来た!」とか言いながらツイッターとかに載せるんだと思いますが、僕の場合は純粋に駅舎を撮りたいので毎回ツイッターとかで金沢駅を出すときはこのように写真撮影して載せてます。

それで、本題の5年半も前から放置されている更地とはこの金沢駅兼六園口の駅舎を背にして左側にあります。
ここには元々「都ホテル」が建っていたんですが、2017年3月に建物の老朽化により、解体し建て替えをすることになりました。
解体される前の駅前の状態はこの写真(Wikipediaに掲載)で確認できますが、敷地面積が広大なので建物自体も図体が大きく存在感も大きく感じられます。
この時の写真と今の写真を比べると、今のほうが駅前の風景がかなりしょぼく感じられますね。

2017年は北陸新幹線が金沢まで延伸開業して2年後のことです。
地価も新潟市の新潟駅前よりも2倍くらい高くなり、他の場所でもいろいろなところで再開発が活発に進んでいたので、この建物の建て替えについても当時は大きな期待があったのではないかと思います。

しかしながら、閉店し建物が解体された後も建設工事が始まることはなく、ついに5年半も経過してしまいました。
コロナの影響で観光客が激減したことが原因で建設計画をストップしているのならまだ分かりますが、これはコロナ前からのことです。
(でも、新潟市の場合、1001室のアパホテルがコロナ前から開発計画が決定し、その後コロナの影響で宿泊客が激減したものの、建設がストップすることはなく今年の2月に開業し、今では休日を中心に満室に近い状態になることも多いようですが。)
ちなみに、この土地を所有しているのは大阪に本社を置く近鉄不動産という会社です。
金沢市には景観維持のため建物の高さ制限をしているらしく、その高さ制限のせいで再開発が進まないという意見もあるようですが、そうじゃなく単純に近鉄不動産がやる気がないだけなのではないかと思います。

そういえば、これと同じような話をどこかで聞いたことがあるなぁと思ってたら、新潟市の古町ルフルですね。
古町ルフルの前には百貨店の「新潟大和」が建っていましたが、2010年6月25日に閉店しました。
閉店後は再開発をすることになるのですが、2015年6月末に新潟市西蒲区に本社を置く明和工業が土地を取得するまでの5年間ずっと目立った動きがない状態でした。
ちなみに、この売却される前の土地と建物の所有者および経営者は金沢市に本社を置く企業です。
明和工業に土地を売却した途端、この場所の再開発の動きが急速に進んだことも考えると、やはり大和が再開発に対してやる気がなかったのではないのかと思います。
つまり、この金沢市に本社を置く企業に新潟市の街づくりの邪魔をされていたのではないんじゃないかなと思うんです。
今回それと同じようなことが、いや、それ以上に良くないことが金沢市の一等地で起こっているわけですから、まさに「因果応報」という状況になっているということになります。
とは言えここまでショボい状態が続くのはかわいそうなので、少しでも早く金沢駅前のこの更地の再開発が進むことを願うことだけはしておきます。



今の新潟駅前、富山駅前、金沢駅前の様子を並べてみました。
左から新潟駅前、富山駅前、金沢駅前です。
やはり金沢駅前のほうが一番しょぼく見えますね。
新潟市よりも地価が高いはずなのに、駅前で再開発が一切進まず更地のまま放置されているのって不思議ですね。
新潟市はまだまだ地価は高くはないですが、この数年でいろいろなところでオフィスビルやマンションなどの建設が活発になっています。
やっぱり地価の高さと再開発の活発度や拠点性とかって相関関係がないってことですよね。
新潟県のマスコミと石川県のマスコミは地価の高さと再開発の活発度やら拠点性の高さやらとを結び付けて大騒ぎすることがよくありますが、こういう事実があるのだから、そうやってバカみたいに大騒ぎしないほうが良いと思いますよ?